ルネサス社のR-Car H3 Salvator-XS上にて､VOSySmonitorにより､Linux / eMCOS® POSIXの統合(コンソリデーション)

ｴﾝﾍﾞﾃﾞｯﾄﾞ･ﾜｰﾙﾄﾞ ﾆｭｰﾙﾝﾍﾞﾙｸ2019にて､eSOL社 とVirtual Open Systems

Virtual Open Systems は､リアルタイム･オペレーティング･システム (RTOS)のプロバイダーのイーソル株式会社(eSOL社)と協同で、オートモーティブのミクスト･クリティカル･システム用の強力な統合ソリューションを実現しました。　このソフトウェア･スタックは､拡張可能なリアルタイム･オペレーティングシステムで POSIX準拠である eMCOS® POSIX　と　 ARM TrustZone を利用した､ ISO 26262認証済み バーチャライゼーション(仮想)･レイヤーである VOSySmonitor をベースとしています。　　　このソリューションにより、　 VOSySmonitor上にて､ eMCOS® POSIX と汎用ＯＳ(例えば､Linux)の同時実行により、その優れたリアルタイム性能と高いスループットを犠牲にすることもなく､コンピューティング･リソースの効率的なフル活用を実現できます。

また、VOSySmonitorが利用するArm TrustZone を使い、eMCOS® POSIXに割り当てられたハードウエア･リソースの強力なアイソレーションとパーティショニングが実現でき、高度なセキュリティ･レベルが必要なセーフティ･クリティカル･アプリケーションにおいて、適切で信頼できる実行が可能となります。　　更に､その先進的なアーキテクチャーのおかげで、既存のタイプ１･ハイパーバイザーと比較して、本質的に 優れた遅延性能 を持っています。

ルネサス社のR-Car H3 Salvator-XS上にて、VOSySmonitorにより､Linux / eMCOS® POSIXの統合(コンソリデーション)

このビデオのショーケースでは､ 最新の車載バーチャル･コックピット のユースケースの一例見ることができます。　ドイツ/ニュルンベルクで開催されたエンベデッド･ワールド２０１９(Embedded World 2019 in Nuremberg (Germany))にて、eSOL社と Virtual Open Systems が共同で行ったデモの模様です。　そこでは、 eMCOS® POSIX と VOSySmonitorが使われており、単一の ルネサス社R-Car H3 Salvator-X 上で､マルチ・ディスプレイ・コントロールにより､車載インフォーテインメント(IVI)システムとディジタル･インスツルメント･クラスターを統合(コンソリデーション)しています。　このようなソリューションにより､セーフティ･クリティカル情報とノン・クリティカル情報が､単一のディスプレー上にて統合することが可能となり､そこでは、eMCOS® POSIXにホストされているセーフティ･クリティカル出力のレンダリングを保証します。　これは､キー･コンポーネントであるVOSySmonitorにより、eMCOS® POSIXのアイソレーションが確保されており、ＣＡＮインターフェイスを通して、車両診断情報を受け取ると、それに従い､ディジタル･テルテールズの警告表示灯を点灯します。 また､もう一方では､オープンソースの ハイパーバイザー (i.e., Linux-KVM ) が､ VOSySmonitor 上で、実行され、ノン･クリティカル領域用の 仮想環境 を確保しています。

• eMCOS® POSIX has higher priority over generic OS, and will not be interfered by generic OS, thus guaranteeing best in class latency performances

VOSySmonitorにより実現したeMCOS® POSIX の特徴

• マルチコア･プロセッサー上での eMCOS® POSIX (RTOS) と Linux (汎用OS) の同時実行を通して、実現された高い信頼性と機能性
• eMCOS® POSIXのアイドル･タイムの間に､汎用ＯＳを実行することにより、ＣＰＵ時間の十分な有効活用

• Arm TrustZoneを利用して、eMCOS® POSIXへ割り当てられたハードウェア･リソース(メモリー､ペリフェラル等々)の極めて高いアイソレーションの実現
• eMCOS® POSIXは、汎用ＯＳよりも高い優先権を持ち､汎用ＯＳに邪魔されることがなく､業界最高クラスの 遅延性能