バーチャル・オープン・システムスニュースレター
このニュースレターでは、 仮想化(バーチャライゼーション) と ミクスト・クリティカリティ の分野での バーチャル・オープン・システムス による最新の カスタマー・プロジェクト と リサーチ の活動にハイライトして報告します。
- リサーチ: H2020 EVEREST プロジェクト – 分散型高性能演算
- アップルパイ・カンファレンス(ApplePies conf.): x86 システム・マネージメント・モードに関する学術文書
- イノベーション: H2020 DIGIFED – ENOCHアプリケーション・プロジェクト参加
- プロダクト・デザイン・ウィン: L3 自動運転プロトタイプ用のVOSySmonitor
- デベロップメント・サービス: オートモーティブ、ネットワーキングおよびエネルギー分野での活躍
- プロダクト・デベロップメント: RISC-V アーキテクチャーを強化するVOSySmonitoRV
オートモーティブ、ネットワーク、エネルギーやIoT分野におけるミクスト・クリティカリティ製品やソフトウェア・ソリューションのサービスの強化
加速化されたプラットフォーム上での大規模分散型演算についての新規プロジェクトHorizon 2020 (H2020) innovation project が開始されます。 欧州委員会(European Commission)により設立されたこのプロジェクトは、EVEREST (dEsign enVironmEnt foR Extreme-Scale big data analytics on heterogeneous platforms) というもので、ここでは、研究開発と産業界の欧州の優秀な10団体が協力しています。 バーチャル・オープン・システムスは、 ハードウェア・アクセレレーター のためのクロスプラットフォーム (Arm, RISC-V および x86)・バーチャライゼーション・フレームワークのデザインや開発をリードするという主要な役割を演じています。
x86システム上でのミクスト・クリティカル・バーチャライゼーション に関連したバーチャル・オープン・システムスの製品開発が、インテル社製 MinnowBoard Turbot 上で実行された新しいベンチマークで示すように、順調に進んでいます。 これらの結果は、ApplePies (the APPLications in Electronics Pervading Industry, Environment and Society) 2020 conferenceに提出されており、新しく技術文書としても、公開されております。この文書のタイトルは、 "x86 System Management Mode (SMM) evaluation for Mixed Critical Systems"であり、そこには、 SMM コンテキスト・スイッチのベンチマークと新しい弊社製品 VOSySmonitorX86 の実現性を説明するために、 バーチャル・オープン・システムス により特別に開発されたEFI デベロップメント・キット2 (EDK2) SMM エクステンションについて、記載されています。
ENOCHプロジェクト(ENergica cOnneCtivity Hub) は、12月間に及ぶ H2020 DIGIFED アプリケーション・プロジェクトであり、 2020年Q4に、バーチャル・オープン・システムスにより、著名な電動バイク企業と共同で開発されます。 このプロジェクトの目標は、電動バイク用の スマート・コネクティビティ のハブを創ることであり、これにより、仮想化(バーチャライゼーション)を通して、コネクティビティとセーフティの両方を、効率よく提供することができるようになります。 バーチャル・オープン・システムス は、このプロジェクトのために、特に、STマイクロエレクトロニクス社の STM32-MP1 マイクロコントローラ用にデザインされた、 VOSySmonitor 製品のカスタム・バージョンを開発しました。 このような新しいバージョンのVOSySmonitorのターゲットは、低電力システムに効率の良いバーチャライゼーション(仮想化)を最初に実現することです。
VOSySmonitor のArmバージョンが、最近、ティア2の企業により、L3 自動運転プロトタイプ の開発のため、選定されました。 より詳細にいうと、 VOSySmonitorが、ターゲットのプラットフォーム上で、ふたつの実行環境をインスタンス化しコントロールするために使用され、 そこでは、Linux (コネクティビティ用) と リアルタイム・オペレーティング・システム(セーフティ・クリティカル・ワークロード用)の双方がセキュアな方法で、同時実行されます。 VOSySmonitor は、その軽量のインプリメンテーション(ISO26262認証の簡略化が可能となり)および セーフティ・セキュリティ・チャレンジを可能とする 基本要件の一つである強力なアイソレーションのおかげで、他のバーチャライゼーション・ソリューションよりも優れています。
バーチャル・オープン・システムスは、2011年1月以来、 トップクラスの バーチャライゼーション(仮想化)のデザインとデベロップメント・サービス を提供し続けています。 最近では、異種のコアで構成されているエンベデッド・マルチコア・システムにおいて、独特で比類なき性能と革新的ソリューションが必要な四件の新規プロジェクトが、バーチャル・オープン・システムスへ委託されています。それらのひとつは、 オートモティブ用バーチャライゼーション に関連したもので、 VOSySmonitor が NXP社のiMX8 プラットフォームにポーティングされているものですが、次のプロジェクトは、オートモーティブ領域においての、マルチコアAUTOSAR リアルタイム・オペレーティングシステム用にバーチャライゼーション・エクステンションの実装(インプリメンテーション)に関連しています。他のプロジェクトは、仮想化された環境下で、ネットワーク・サービスの実行のために BSP エクステンション ルータを開発するというネットワーキング分野での活動が含まれ、製品化を目指しています。
バーチャル・オープン・システムスの製品開発活動により、 VOSySmonitor のミクスト・クリティカリティ・セキュア・アイソレーションが、RISC-Vアーキテクチャー上でも可能となり、 全世界のカスタマーやパートナーから、大きな注目/興味をいただいています。実際、 VOSySmonitoRV は、標準のアプリケーションからリアルタイム・サービスを保護するミクスト・クリティカリティ・ソリューションばかりでなくメモリー・マネージメント・ユニットを備えていないデバイス用のバーチャライゼーション・ソリューションの両方のケースにおいて、RISC-V ローレベル・ソフトウェアでの大変革新的なソリューションです。 その開発は、順調に進んでおり、最初のプロトタイプは、2020年Q4の予定です。
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